少しでも調子が悪いなら、メンタルヘルスに行ってみる。風邪を引いたのでは?と思ったら病院に行く感覚で心療内科や精神科に行ってみる。
そういう環境や習慣を常識にすることが一人一人の幸福の土台の底上げになるよな…なんてことを思います。
メンタルヘルス・心療内科へのハードルを下げる
人の心はコンクリートと同じ
人の心はコンクリートと同じ、時間とともに固まっていく
こういう事を「ミステリと言う勿れ」という映画では繰り返し伝えていた。
具体的に言うと、幼いころはみんな作り立てのコンクリートと同じ。そこに何かを落とすと、その形で傷がつく。それをそのままにして放置すると、その傷のまま固まる。だから…みたいなことを主人公が何度か言います。
これがこの映画のキーになってはいるのですが、本当にそうだよな…って思うわけです。
小さなころの傷が残ったまま固まる
小さなころに付けられた傷はそのまま残り続け、固まるとその傷を消すことは難しい。
全ての大人がこの言葉に思い当たる節があると思います。何かで傷つき、それがトラウマとまでいかなくても傷としていつまでもうずき続ける。あると思うんです。
人は思春期の後悔を大人になって取り返そうとするなんて話もあります。これもまさに、多感な時期についた傷が残り続けているから、大人になってからもそれが影響するということだと思います。
小さなころについた傷はそのまま残り、人生に影響を与え続けるんです。
人間は弱い生き物
映画では、「だから心療内科に行って診てもらうんだよ」と声をかけるシーンがあります。
言われた相手は反発します。その反発する相手を主人公は優しく諭します。
なぜか日本人は人間は強いものだと誤解している。それは違うと思う。アメリカでは、戦場に行った兵士は精神科に行き、そこで合格が出るまで社会に戻ることはできない。人間は脆くて弱いことを知っているから、心が立ち直るまではケアをするんだ。人間は強くなんかないと僕も思う。
そのような事を言います。
まったくもってその通りだと思います。
僕も未だに繰り返し思い出される嫌な記憶は幼少期のものばかりだし、それは怒りや恨みにも似た感情を同時に立ち上がらせます。これは生涯続くんだろうな…と割り切ってはいるけど、これがない人生を歩めるほうが絶対に幸せだという確信はあります。
だから、主人公の言う「心療内科に行って診てもらうんだよ」という言葉は、多くの人に響いてほしいな…と思ったわけです。
とはいえ…
いざメンタルヘルスだ、心療内科だ、精神科となると抵抗があるのはわかります。
田舎育ちの自分には、田舎の人が「○○さんが精神科に行っている」みたいなことを陰口としていまだにやっていたりすることを知っていますし、まだこんな時代遅れな世の中なのか…と思ってしまいますが、それが日本なのかもしれません。
だから変な人だと思われるぐらいなら…って抵抗があるのはわかりますが、まずは電話相談できるサービスを利用してみるとか、勇気を出して一度遠出をして知らない人ばかりのメンタルヘルスや、心療内科、精神科に行くとかをしてみてほしいな…と思います。